12 月 の コ ラ ム

平成14年12月31日(火) おおみそか

 いよいよ2002年も、あと7時間で終わります。ことしは、ワールドカップが日本でひらかれ世界中がサッカー一色になりました。「ニッポン。チャチャチャ」や「テーハミング」の声もまだ耳におくにこびりついています。

 さっきまで、少年団の子どもたちにひとことづつ年賀状を書いていて、今年あった練習や試合、そしてさまざまな行事のたびにみせる一人ひとりの表情に思い出していました。らいねんはどんな顔をみせてくれるのでしょうか。いまから、とても楽しみです。

 そとは小雪がまっています。

 スタッフのみなさん、保護者のみなさん、そして団員のみんな。今年も一年、ほんとうにありがとうございました。いきとどかないコーチですが、来年もどうぞよろしくお願いします。

平成14年12月18日(水) サッカーアカデミー

 さっきまで、やまびこドームで行われていたサッカーアカデミーを見学してきました。松本市内の小中学生選抜の合同練習です。

 練習のテーマは1対1。息子に聞いたところ、ドイツのTSV1860ミュンヘンの育成部門(U−16)監督であるRalf Jaser(ラルフ・ヤザー)さんに、先週、コーチしていただいた内容の復習だったようです。

 まずは、オフェンスがボールを手でもってディフェンスと1対1になり、オフェンスが自陣のゴールラインから相手のゴールラインまで行くあいだに、フェイントをつかってディフェンスを抜いていく練習です。コートはテニスコート程度の広さで行われました。この練習では、とくにディフェンスのステップのしかたに注意が向けられていました。
 つづいては、ドリブルでの1対1。足でボールをあつかうと、とたんに顔が下を向いてしまい、ディフェンスの動きが目にはいらない子が目につきました。コーチからはすかさず「顔を上げろ」という声がとんでいました。
 つぎの1対1は、ディフェンスがオフェンスに対してパスを出したところでスタートするものです。せまいコートですので、ディフェンスがオフェンスにパスを出したあと、すばやくオフェンスにアプローチ(寄せること)しないと、オフェンスはどんどんシュートをねらってきます。かといって、いきおいよく相手にとびこんでしまうと、かんたんにかわされてしまいます。ディフェンスには、すばやいアプローチと、てきとうな間(ま)がひつようになります。いったんボールをうばわれたら、今度は、スタンディングタックルで再びボールをうばいます。相手とボールとのあいだが開いたスキに、相手とボールのあいだにすばやく身体を入れてボールをうばう動きです。また、オフェンスはディフェンスの動きを見ながら、タイミングよくフェイントをかけていく必要があります。フェイントもキックフェイントからインサイドフックやアウトサイドフックなど、さまざまなやり方があります。クライフターンなんていうのもありますが、みんなは知ってるかな?
 中学生は2対2の練習もしていました。ですがコーチからの声は、パスで逃げることなく、まずは「チャレンジ」です。オフェンスは1対1でドリブル突破を仕かけみること、それが課題でした。また、この段階で2人でのディフェンスの方法についてもコーチングがありました。※文章だけじゃわかりづらいですかね?今度は図で示せるように工夫してみますね。

 2時間弱の短い練習でしたが、なかなか充実した練習だと思います。コーチにとっても勉強になります。さあ、みんなも1対1にチャレンジしてみよう。

平成14年12月9日(月) やわらかなグランドとスパイク

 きのうは、寒風のなか明善FCの岩波杯がありました。コーチとしてではなく、ひとりの親ばかになりきって観戦してきました。

 試合会場は、山辺小学校の西隣にある砂地のグランドで、しめり気があったためかスパイクに泥がからみついてしまいます。サッカーシューズの選び方は、足形、アッパー(クツの表面)やソール(底)の素材、スタッドの形などさまざまですが、昨日のようにやわらかでぬかるんだグランドの場合は、スタッドの数が少なくて高さのある取り替え式のシューズがいいようです。ただ、明善サッカースポーツ少年団は、ふだん、かたい土のグランドで練習をしていますから、足首やひざへの衝撃が少ない、トレーニングシューズか、固定式でスタッドの数が多いサッカーシューズがいいと思います。

 わたしがサッカーを始めた中学1年生のころは、トウキックをさせないように、陸上競技の薄い練習グツでインステップやインサイドを正確に蹴る練習をさせられました。

平成14年12月4日(水) クラブチーム世界一決定戦

 きのうは、レアル・マドリッド(スペイン)対オリンピア(パラグアイ)のクラブチーム世界一決定戦(通称 トヨタカップ)がありました。世界一とはいっても、アフリカ、アジア、オセアニア、北中米のクラブチームは最初から除外されていますので、ヨーロッパと南米のクラブチームの決戦なのですが、いまのサッカー界の力関係から見て、実質的に、両者の戦いが世界一のクラブチームを決するものと考えていいのでしょう。

 結果は、みなさんご承知のとおり、2対0でレアルが勝ちました。オリンピアも、リベルタ杯では昨年度出場のボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、ジーコが在籍したフラメンゴ(ブラジル)などに勝ち、12年ぶりのリベンジ(12年前はA・C・ミラン=イタリアに0体3で負け)と果敢に攻め込む場面がありました。思えば、ロナウドに決められた直後のロペスのダイレクトボレー。あれが決まっていれば、試合の行方はまた違ったものになっていたのかもしれません。また、わが松本のアルウィンにも登場したGKタバレジもレアルの分厚い攻めをみごとに防いでいました。

 しかし、しかしです。レアル・マドリッドの選手は凄すぎます。キックやトラップの精度、ドリブルの冴え、といった基本技術が常人以上であることは、わたしにとって織り込み済みでしたが、「なんで、あのパスが通っちゃうわけ」という驚きがありました。

 かれらには、サッカーの基本であるフェイス・ツー・フェイスとか門を破るとか理屈を超えた、相手の間を瞬時に読みとる性癖(技術ではなく、天性として植え付けられた感覚)があるとしか思えません。もちろん、相手にとられない鋭いパスも随所にみせてはいましたが、ロベ・カルからラウルがスルーしてロナウドに通したパスなんぞは、相手DFが身体のどこに体重をかけているかまで読みとったあげくのパスでした。あと3cmDFの足が長く、あとコンマ数秒パス出しのタイミングが遅れれば、通るはずのないパスなのに、それが通ってしまう。剣道でいう間境(まざかい)を読み切った技といわざるをえません。

 それにしても楽しいゲームでした。さすがはプロのゲームです。サッカーの面白さ楽しさはシュート場面だけではない。のを思い知らされたゲームだったのではないでしょうか。

 日本でトヨタカップが開催されたとき、わたしは大学3年生でした。当時、ウルグアイのナシオナル・モンテビデオがイングランドのノッテンガムに勝った瞬間を国立で見たわたしは、ワールドカップと同じ(ワールドカップの第1回優勝もウルグアイ)だなぁとただ感慨にふけっていたものでした。翌年、リバプールとフラミンゴの試合後(0対3でリバプールの負け)は、サッカー発祥の地イングランドも凋落の一途をたどっているんだと思ったものです(その時も国立にいました=当時、大学の友人からは、国立の定期券を発行してもらったらどう?という暖かい忠告をいただいているくらい、サッカーやラグビーの試合があるたびに国立に足を運んでいました)。

 さすがに、いまはナマの試合をみる機会に恵まれませんが、こうした大会が日本で行われる意味をかみ締め、日本人として、この国の平和が未来永劫つづくように努力するひとりでありたいと思います。(長文失礼)

平成14年12月1日(日) 天皇杯1回戦

 きょうは、松本市広域公園総合球技場アルウィンで行われた第82回天皇杯全日本サッカー選手権大会の1回戦、大原学園(長野県代表)対アビスパ福岡(J2)の試合を見に行ってきました。この試合は、3級および4級審判の講習会を兼ねていました。

 試合結果は、1:0でアビスパ福岡が勝ちました。アビスパは、競り合い、ドリブルのテクニックとスピード、ライン際のボール処理などで大原学園に勝っていましたが、中盤の寄せやフィニッシュの精度では、これでもJのチームかと思わせる出来でした。一方の大原学園は、ダイレクトに前線にボールを送り、あわよくば、という作戦だったようですが、いかんせん中盤の押し上げがなく、攻撃が単調だったように思います。めったにできないJチームとの試合なのですから、もっと前線や中盤のプレスから押し上げて点を奪う積極的なプレーをみせてほしかったです。
 後半もおしまいになると、大原学園の選手が次々に痙攣(けいれん=ふくらはぎがつること)をおこして、ピッチを離れる光景が目につきました。それだけ大原学園にとってタフな試合だったのでしょうが、ふだんの食生活やストレッチ、マッサージなど、改善の余地がありそうです。

 さて、審判の方ですが、主審と副審A1は1級審判、副審A2と第4審は長野県の2級審判が担当されていました。今日の試合では、相手を抑えたり引っ張ったりする反則をよくとっていたように思います。
 さきのワールドカップでは、ユニフォームを引っ張ったり相手の腕を抑えたりするプレーが目立ちましたが、あまり反則になっていませんでした。おかげで、このごろは少年サッカーでもそうしたアンフェアなプレーをする子どもをみかけるようになりました。コーチの立場としても、審判の立場としても、厳に戒めなければいけないと思います。
 また、副審は、ライン際でボールが出たかどうか微妙な場合にジェスチャーで指示したり、近くで行われるフリーキックの壁の修正をしたりと、参考になる動きがたくさんありました。

 それにしても、長野県のサッカー熱も高くなったものだと思います。昨年のこの試合と比べても、観客数は確実に多くなっているように思いました。大原学園のサポーターも、Jチームなみに盛り上がっていました。来年度以降も、Jリーグをはじめ、質の高い試合をアルウィンでみせてもらいたいものです。

 

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