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2005年7月のコラム [PR]
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このコーナーに対するご意見は掲示板に登録いただき、みなさんで語りあっていただければと思います。

vol.173 平成17年7月31日(日)  どこにトラップするか。どこにパスを出すか。 

 4年生の県大会マクドナルド杯は、延長Vペナルティーゴールという劇的?な幕ギレで中野SSSが優勝しました。決勝トーナメント1回戦をのぞいて、今大会無失点。先週のゲームをみて、なかなか仕上がったチームという印象をもっていましたが、やはり2連覇をなしとげるだけの実力があったということでしょう。おめでとうございます。
 決勝の相手は千曲市の屋代。10番の選手の巧みなフェイントが光っていました。中野SSSのゴール前のパス廻しに対して40分間無失点におさえたわけですから、みごとだったと思います。GK!最後は残念だったね。失敗を次にいかしてこんどはナイスプレーをみせてください。

 ところで、この大会で唯一、中野さんから得点をうばったのが、1回戦で対戦した宮田トップストーンでした。
 キックオフまもなく、相手のマークにとまどっているスキにスルーパスを通されて失点。ズルズルいかなければいいが、との心配をよそに、中野SSSはせまいグラウンドにとまどったのか、得意のパスがなかなか通りません。慎重にボールをキープしようとすると、今後はトップストーンの早いアプローチから、ボールをうばわれてしまいます。左右のスペースにうまくサイドの選手が走り込み、中野SSSのゴールをおびやかします。前半の半ばごろ、やわらかなボールタッチで同点ゴールを決めたのはだれだったのでしょう。前半終了までペースをにぎったのは、むしろトップストーンさんの方でした。
 後半開始まもなく、右サイドから落ちついてゴールに流し込んで逆転。これでTコーチ一流の「いきおいに乗るか」と思いましたが、そこは中野SSS。中盤のボランチあたりがしっかりとした守りを見せはじめ、特に6番、7番あたりから、前線にいいボールがおくられるようになりました。
 後半の中ごろ、トップストーンの選手にあたって(?)方向が変わったボールがゴールに入り同点。そして、ゴールやや右側の直接フリーキックを決められて、ついに再逆転です。
 手に汗握るゲームは終了間際までつづきました。2点目を決めたトップストーン15番に代わって入った2番。おそらく、ベンチで満を持していたのだろうと思います。中野SSSの左サイドで待ちうけていたところ、絶好のパス。ゴールに向かってチャレンジをみせ、こん身のシュートを打ちましたが、無情にもボールはポストにはじかれてしまいました。

 やはり、予想どおりナイスゲームでした。トップストーンFW9番のトラップ。DF3番のカバーリングもみごとでした。4年生レベルでも中野さんのようにチームゲームができると、タイトルがとれるのでしょうが、まずは選手個々のテクニックだと思います。(なんだか、トップストーンのHPになってしまいました・・・。話題を明善に転じます。)
 さて、その点、きょうの明善4年生以上の練習はどうだったでしょうか。ツータッチ、ワンタッチのパス。トラップからのロングパス。ただ、なんとなくボールを止めたり、けったりしていただけでは、何回やっても、何時間やっても、あまり意味はありません。どこにトラップするか、パスは味方のどこへ出すかを意識するなど、いつも、ゲームの時のことを意識した練習を続けてみましょう。技術におとる4年生の指導もたのみますよ。

 マクドナルド杯の熱戦の最中、社会人の県大会決勝戦を見にいきましたが、こちらは・・・・。ホームチームにお客さんを集めてそれなりに盛り上げておいて、あれはないでしょう。2点目の失点は、あきらかに集中力が途切れたときにうばわれたものだし、最後は得点をうばうために捨て身の攻撃だったとはいえ、(申し訳ありませんが、)戦う意欲があるの??といわざるをえないような失点が続きました。
 アマチュアといえ山雅は地域のトップチームです。またプロをめざそうというチームです。がんばってください!

 

vol.172 平成17年7月24日(日)  夏休み。規則正しい生活を 

 朝7時にグラウンドへ集合して、解散は午後4時。はじめは曇り空でしのぎやすい一日になるのかな、と思ったら、日中はカンカン照り、そして午後はまた曇りと、お天気もめまぐるしく変わる長い一日でした。3・4年生は、石ひろいからはじめて、最後はトンボがけまで、がんばってくれました。また、お手伝いの保護者のみなさんも、駐車場の案内からグラウンド整備に至るまで、ほんとうにお疲れさまでした。

 また、遠いところから明善中学校までやってきた、中野さん、東春近さん、大町さんお疲れさまでした。的確なパスワークをみせる中野さん。バックスからのつなぎとドリブル突破にチャレンジする東春近さん。そして、連戦にもへこたれず元気いっぱい走り回った大町さん。それぞれ、個性豊かなサッカーをみさせてもらいました。
 みなさんは、まだ4年生。これから、グーンとサッカーが上達する年代です。来年の新人戦、そして、さ来年の全日本で、さらにミガキをかけたテクニックをひろうしてもらいたいと思います。

 きょうのように、梅雨明けで日中急に気温が上がる日には、熱中症にたいする備えがとても重要になります。まず、子どもたちはなんといっても寝不足が大敵です。ゲームの前の晩は、いつもより早く寝て、十分睡眠をとることがだいじです。
 夏休みに入ると、学校にいるときと違って、つい、間食もしがち。むしろ、3食、決まった時間にしっかりと食事をとることがたいせつです。また、ケガや故障をした状態で運動をすると、からだに無用のストレスがかかり、熱中症をひきおこすともいわれます。もちろん、おなかをこわして下痢気味のときは脱水症状になりやすいため、運動はひかえた方が無難です。
 ケガや病気は、なにより、自分がせつない思いをします。大好きなサッカーはできないし、おいしいものを食べれないし。
 これから、長い夏休みを迎えるにあたって、ぜひとも、規則正しい生活の中で体調を整えること。そして、今、ケガをしている団員は、この機会にしっかりと治療をしてしまうことを、すすめたいと思います。

 ちなみに、熱中症については次のHPをごらんください。    熱中症のホームページ

 

vol.171 平成17年7月17日(日) いつでも、テーマをもって 

 4年生以下の選手の育成のために設けられたC・D大会も、3年生以下の人数が充実してきたこともあって、今回から4年生チームと3年生以下のチームに分けてゲームをおこないました。
 ゲームにのぞむにあたって、それぞれのチームにテーマがありました。まずCチームは「トラップ」を正確にやること。そしてDチームは「ドリブル」で一人でも多くぬいてみることです。結果は、そのままチームの成績に結びつき、くやしい思いをしたCチームと、うれしい思いをしたDチームにわかれました。

 Cチームは、もともと、こんな負け方をするチームではありません。それは、テレビ松本杯やアイビーリーグでの活躍で証明されています。でも、きょうはみんなが不得意にしている「トラップ」がテーマでした。相手や味方から受け取ったボールを直接ケっ飛ばしてしまうのではなく、きちんと「トラップ」をしてから次のプレーをするには、確かな技術と勇気が必要です。きょうのゲームに勝つことができなかったのは、「トラップ」する技術がまだまだ足りないことを示しています。また、「トラップ」の次の動作にスムーズに移ることも必要です。せっかく足元にボールがおさまっても、次のプレーにすぐ移れなければ、やっぱり相手にボールをうばわれてしまいます。
 そういう意味では、きょうの負けは大きな財産です。練習中やなにげないボール扱いのときにも、きちんと足元にボールがおさまるように、続けてパスやドリブルの動きができるように、意識したトレーニングが必要です。
 Dチーム単独で大会にのぞんだのは、岩波杯以来でしょうか。「ドリブル」をテーマにして、積極的に突破することができた選手、一人でも抜いてやろうとチャレンジした選手、そして「ドリブル」はできなかったけど相手のボールを積極的にうばいにいった選手。ひとりひとりの力がひとつになって得た勝利です。おめでとう。
 でも、じつはみんなたちの「ドリブル」のテクニックは、これからもっともっと上達してほしいと思っています。
 きょうは、相手を抜きさる手段として「スピード」を使う選手が多かったですが、今度は「フェイント」をひとつでも覚えて、ゴチャゴチャしている中を抜け出せるように頑張ってみましょう。
 サッカーは11人対11人のゲームです(きょうは8人対8人でしたが)。でも、しょせん1対1での勝負に勝てなくては、チームの結果には結びつきません。「トラップ」も「ドリブル」も、そのために必要なたいせつな技術です。練習でも試合でも、いつもテーマをもって、それにチャレンジし、乗りこえていきましょう。

 ところで、きょうはひさしぶりにベンチに座って、大きな声でサイドコーチングをしてみました。
 このところ、サイドコーチに対する風当たりが強いせいか、ベンチからの声が小さく感じてられました。でも、積極的なコーチングはむしろ推奨されるべきだと思います。子どもの判断力をうばうコーチング(「シュートしろ!」「大きく蹴り出せ」)や、プレーの結果を叱るコーチングは(「今のはシュートだろ!」「なんで、マークしていなかったんだ!」)、確かにいかがなものかと思います。でも、選手のチャレンジ精神をほめてあげるコーチングは、むしろ積極的に、しかも子どもたちが理解できるように大きな声とゼスチャーで示してあげるべきだと思います。そして、チーム全体に「なるほど、今のプレーがいいプレーなんだ」と気づかせてあげる必要があります。子どもたちのプレーは、たった20分のなかでも、みるみると生き生きしたものになるはずです。

vol.170 平成17年7月16日(土) 夢をはぐくんで 

 このホームページも、今日現在、50,000ヒットを超えました。また、わたしを含めたコーチのみなさんのコラムも170回を数えることになりました。すべては皆さんのご愛顧のおかげだと思います。ありがとうございました。そこで、今回はちょっとサッカーを離れて、このHPを見ていだだいている皆さんに、とっておき(?)のお話をお伝えしようと思っています。

 わたしが、サッカーをやっていたのは中学時代まで、というお話は以前にもこのコラムで取りあげました。中学卒業後は、当時、長野県サッカーの名門といわれた松本市内の高校に進学しましたが、わたし自身の事情で、サッカー部をはやばやと退き、なんと!歴史系の文化部に入りました。
 そもそも、わたしが歴史に関心をもったはじめは、中学校の修学旅行で法隆寺や広隆寺を訪れたのがきっかけでした。法隆寺のエンタシスの柱に触れたとき、もしや聖徳太子が触ったかもしれない場所を、1300年余りの時を超えて、自分が触れていると思った瞬間、身体に電気が走ったのを今でも忘れることができません。また、広隆寺の弥勒菩薩(みろくぼさつ)さんのほほえみに、時間を忘れて魅せられたのも、ついこの間のことのように思い出されます。
 そんなこんなで、入部した高校の文化部では、一年生の時から遺跡の発掘調査に参加することができました。そのころは想像することもできませんでしたが、あれから30年近くたった今、遺跡の発掘調査、いわば考古学がわたしの仕事の一部になっています。

 おととい(7月14日)の信濃毎日新聞一面に「最古級の遺跡が長野県でみつかった」という記事がのりました。翌日は、同紙の「斜面」にも取り上げていただきました。飯田市竹佐中原遺跡。これが、今、わたしがお仕事をしている長野県埋蔵文化財センターで取り組んでいる、わが国最古級の遺跡です。きょうは、この遺跡の見学会をおこないました。

1.白い紙が落ちているところから、石器が発見されました。その数は230点以上になります。 2.およそ30,000年よりもさらに古い時代の地面に、あたかもそこで石器を作ったかのように石がまとまっています。
3.30,000年前以降の石器の中には、黒曜石で作られた鋭い刃先をもつ石器や、刃の部分をみがいて作った石おのもありますが・・・ 4.竹佐中原遺跡からみつかった石器は、まだ石器らしい石器ではありません。つまり、左の石器よりも古い時代に作られたものなのです。

 今から5年ほど前、前期・中期旧石器時代遺跡ねつ造事件というのがありました。ある人が誰もいないところで石器を土に埋めて、そこにとても古い時代の石器が埋まっていたとウソをついた事件です。この事件が明るみになる前は、日本には今から50万年もむかしから、人がいたと言われていました。この事件以後、せいぜい古くても3万年前ごろだろう、というところに落ちついたわけです。
 ところが、飯田市の竹佐中原遺跡では、石器づくりの技術などから、明らかに3万年前の技術よりさらに古い技術でつくられた石器がまとまって発見されました。しかも、それらの石器は、当時の地面の上にあたかも置き忘れたかのようにまとまって見つかったわけです。
 夢を追いかけて30年。その間には、完全な形の縄文土器を掘り出したこともあります。松本城の台所で使われていた食器にふれたこともあります。縄文人の骨を300体も調査したこともあります。しかし、今回の発見は、それらに勝るとも劣らない、ドでかいできごとです。

 今は、無邪気にサッカーボールを追いかけている子供たちにしたって、未来にどんな素晴らしいできごとが待ちうけているかもしれません。わたしたち大人には、かれらの未来にある可能性を信じて、芽吹かせ育んでいくという、たいせつな役割があるんですね。

 

vol.169 平成17年7月10日(日) ボールと友だちになろう 

 「顔をあげろ!」「まわりを見ろ!」 団員たちのなかには、そういう声をかけられた子がたくさんいると思います。あげくのはてに「考えろ!」ですからね。やりきれません。
 ところが、顔をあげたくても、まわりを見たくても、まして考えたくても、そのどれもが思うようにできるには、それなりのトレーニングが必要です。味方からのボールを受ける前に、顔をあげてまわりを見る。ドリブルをしながら、相対した人の動きを見てフェイントをかける。さらに、味方の位置をたしかめてパスを出す。それは、まず、ボールコントロールがきちんとできてからのことです。だのに、コーチはゲーム中に「周りを見ろ!」という。それは無理ってもんですよね。キミたちの文句が聞こえてきそうです。

 バックの選手が、一生懸命ボールをキープして前につなげようとしたところ、相手にうばわれて得点されてしまった。さて、かれにどのような声がけをしましょうか?「早くクリアしろよ!」「大きく外にけり出せばいいじゃん!」これは、明善サッカーでは×です。
 ボールと友だちになりましょう。相手からもらったボールを、簡単にわたさずに、きちんと自分たちのボールにしましょう。そして、できたらそれをていねいに味方につなげてみよう。もし、それをうばわれたら、もう一度うばい返せばいい。万が一、得点されてしまったら、今度は相手にうばわれないボールコントロールを身につければいい。得点されたのは、大きく外にけり出さなかった選手が悪いのではなく、そうせざるを得ないような技術しか身につけさせてこなかったコーチの責任です。コメンなさい。
 「ナイス!シュート」という味方への声がけとともに、これからは「ナイス!トラップ」とか「ナイス!ドリブル」ってのも、いいですよね。そうやって、今、明善のチームがめざしていることを確認し合いながら練習や試合をすると、「意味のないクリアボール」や「大ざっぱなトラップ」がグッと減ってくるんじゃないかな。

 きちんとしたトラップ。あざやかなフェイント。そして正確なキック。もちろん、左右両方の足で。早い、強いは二の次です。(わたしを含めて)コーチのみなさん、よろしくお願いしますよ。

 

vol.168 平成17年7月3日(日) 勝ちたいチームと、負けられないチーム 

 第16回目を数えるカタクラモール杯。明善会場の代表決定戦は、わが明善サッカースポーツ少年団と筑摩野サッカースポーツ少年団との戦いになりました。筑摩野さんといえば、さきの全日本少年サッカーで全国への切符を手にした好チーム。そんな素晴らしいチームが、わが少年団の本家であることもさることながら、となり合わせの少年団として、いつでもゲームをさせてもらえるのが、うれしいじゃあありませんか。

 5月のリーグ戦では、善戦むなしく1:2と敗れてしまいましたが、きょうの明善は1:1と、またひとつ成長した姿をみせてくれました。明善にはこれしかない!という出足の早いアプローチを次から次へと繰り出すことで、テクニックに優れた筑摩野さんの攻撃の芽をつみ、逆に一発カウンターでは、4人抜きのスルーパスを通して得点に結びつけるあたり、きょうは明善なりに会心のサッカーを披露してくれました。週末に行われるゴウヅコーチとサトウコーチのトレーニングを、ひとりひとりが集中して受けた成果だと思います。ゴウヅコーチとサトウコーチからゲーム中に出される的確なコーチング、これもきょうのゲームを支えた大きな力だと思います。そして、なによりも、選手ひとりひとりの「勝ちたい!」という気持ちが前面に出たゲームだったと思います。
 が、しかし、勝つことはできませんでした。前半開始早々、コーナーキックのこぼれ球を押し込んだ筑摩野の選手諸君の姿に、たとえトレセン選抜がいなくても、ここで「負けるわけにはいかない」というチームの意地がみえました。ことに、後半の筑摩野さんは、ワンタッチ、ツータッチで明善のアプローチをかわしていこうという攻撃を見せはじめ、さすがにわが明善も体力がもたず、アップ、アップの状態だったのでは、と思います。

 こうした大会では、どのチームも本部前であいさつをすることがお決まりになっています。ところが、筑摩野の選手諸君は、本部席を横切るときに、ひとりひとりが「おはようございます!」「よろしくお願いします!」といえるのです。「誰に言われたから」とか、「それが決まりだから」ということとは関係なく、ひとりひとりが、今、なにをしなければいけないのかがわかっているからこそ、できることだと思います。それが、全国へ行くチームのプライドです。だから「負けられないチーム」になるのです。
 ゲーム終了後、レフェリーが筑摩野さんにグリーンカードを出していました。味方どおしの接触で腰を痛めたユウタをおもんばかって、「(ボールを)そとに出せ!」と指示した筑摩野イレブン。さすがに長野県代表チームです。
 そういうチームと互角にわたり合った明善サッカーというプライドをもって、これからも、ピッチの内外でナイスプレー、ナイスゲームをみせてほしいものです。