Matsumoto City Meizen Junior Soccer Club since1985 

 

2006年10月のコラム

このコーナーに対するご意見は掲示板に登録いただき、みなさんで語りあっていただければと思います。

vol.252 平成18年10月31日(火) 相手の気持ちを考えて、行動するということ 

 大のおとなですら難しい課題です。まして、小学生にどれだけできるのか、目的を設定した当事者として、いささか心配にでした。ところが、団員たちは、コーチや帯同保護者、南粕谷のコーチの皆さんや周囲の保護者、バスの運転手さんや宿の仲居さんに至るまで、かれらなりの気配りを見せていました。
 仲間の分まで、クツやスリッパをそろえている子、一緒に荷物をもってあげている子、車酔いにならないよう大声で歌をうたってあげる子、それぞれに素晴らしい連携プレーを見せてくれました。
 一方で、オアソビが高じて、相手に不愉快なおもいをさせてしまった場面もあります。不愉快なおもいをさせた本人は、「イジメちゃろう」とか、まして「イタメツケちゃろう」などと、考えていたわけではないと思うのですが、結果として、「行き過ぎ」や「すれ違い」があったことは確かです。きっと、かれは相手との距離感をつかめずにいたのかもしれません。ひとつ、勉強になりました。

 相手の気持ちを考えるという場合は、時として、相手の都合や望みを察する力が必要になります。自分だけのおもいで突っ走ると、せっかくの好意がアダになる場合もあります。あげ句の果てに「余計なおせわ・・・」だの「いらぬ心配・・・」だのと言われたら、踏んだり蹴ったりです。
 サッカーでも、ボディーランゲージとかアイコンタクトといって、相手との意志を交わすことがたいせつだと教えています。そうしないと、効果的なパスを生み出すことができないからです。外国にわたった日本人選手が、なかなか成功しない大きな要素として、語学力があげられます。外国語が使えないのでは、その国の人たちと意志の疎通(そつう)を図れるわけがありません。中村シュンスケや中田ヒデトシらの活躍を大きく支えているのは、巧みな語学力を通じて築かれた仲間たちとのキズナです。
 まず、話すこと。そして、相手の気持ちを汲み取ること。そこから、相手の気持ちを考えることもできるわけです。

 その点、今回の遠征では、南粕谷JSCのコーチや保護者の皆さま方にたっぷりと見本をみせていただきました。
 バスを迎えてくださった方がた。バスの駐車スペースを空け、休憩場所もきちんと設定してありました。グラウンドの整備はバッチリ、トイレまでとても気持ちよくキレイにして下さってありました。わたしたちには、お茶やコーヒーはもとより、二日目の午後には「そろそろ、疲れたでしょう」といって、栄養ドリンクまで差し入れてくださいました。また、帰りの車中に子どもたちへおやつの差し入れまでいただきました。まったく、至れり尽くせり。まったく、頭がさがります。
 もちろん、明善の保護者の皆さんも、日頃から、さまざまな形でご支援をいただいています。そうした、ひとつひとつが、きっと子どもたちの目に、耳に、記憶として残ることと思います。

 そんなわけで、この目的にかかる団員の行動に対しては80点です。まずは合格です。そして、南粕谷JSCの皆さんや明善の保護者の皆さんには、僭越ながら、100点満点を差し上げたいと思います。
 なんど、感謝してもしきれません。ありがとうございました。

vol.251 平成18年10月30日(月) 今、何をすべきか判断し、行動するということ 

 vol.249に記したとおり、今度の県外遠征では、団員に4つの目的を課しました。そのひとつが、表題にある「今、何をすべきか判断し、行動すること」です。
 遠征の出発前から到着まで、団員たちはそれぞれに、「今、何をしなければいけないか。」そして「今、何をしてはいけないか。」を、考えていたように思います。

 例えば、車内や宿の部屋が、極端に散らかっていたようすは見られませんでした。荷物運びも自主的にできていました。なによりも、片づけがきちんとでき、忘れ物はなかったように思います。ゲーム前後のあいさつ、ゲームに入る前の身支度や準備などもOKでした。時間の感覚がおろそかになってしまう点は、いつも時計を携帯している大人とは違いますから、やむを得ない面もあります。しかし、今度の遠征では、夕方や朝の忙しい時間帯でも、ほとんど日程通りに行動することができ、時間の遅れを心配することもまったくありませんでした。
 もちろん、初めて子どもたちだけで遠征に出たんですから、はしゃぎすぎが高じて・・・という場面がなかったわけではありません。ときには、帯同コーチや保護者の目を盗んで、悪ふざけやいたずらをしていたこともあったでしょう。でも、それが大きくチームの輪をくずすところまで至ることはまったくなく、みな、楽しく二日間を過ごすことができました。
 わたしとしては、この目的にかかる団員の行動に対して90点はあげられると考えています。合格です!

 むしろ、わたしを含めて、帯同した大人の方に問題を含んでいる部分があることに気づかされました。やはり、日頃のクセが抜けきれず、つい、行動に対する指導・指示の言葉が多くなってしまうのです(帯同したコーチや保護者の皆さんは、善意で指導・指示をしてくださっていたわけですから、それはたいへん助かりました)。例えば、「よその学校に来たら、何をしてはいけないか判断しよう」ではなく、「ここでボールを使ちゃあダメだぞ」。例えば、「食事をするときは、もうすぐ試合があることを考えてみなさい」ではなく、「あまり食べるなよ。走れなくなるぞ!」とか。
 家庭にいると、箸の上げ下ろしから、着物のたたみ方まで、子どもたちのすることにいちいち口を出したくなります。また、それが親の務めと思い込んでしまう部分もあります。グランドでも、やれシュートだ、パスだ、早く集まれだの、あいさつをしろだの、口ヤカマシくしてしまいます。しかし、子どもたちには、判断するべき無理のないきっかけと時間を与えてあげれば、ちゃんとできるものなんですね。それを、再認識させられました。

 かれらの判断と行動をもっと信頼してもいいと思います。そして、これからは判断のきっかけを与え、自主的に行動に移せるようサポートしていってあげたいと思いました。

vol.250 平成18年10月29日(日) 一生けん命ということ 

 メモ帳を開いてなにやら書き付けている向日葵さんを横目に、さて、きょうのコラム、なにから書き始めようか、と思い迷む遠征帰りの車中でした。たった1泊2日の県外遠征でしたが、それほどに、内容の濃い、充実した49時間でした。

 ハルキ、マサキ。おじいちゃんは、どんな顔をして眠っていましたか?

 初めて訪れた場所でいつもと違うチームと大好きなサッカーをし、仲間と一緒に宿に泊まり、風呂に入り、食事をし、海をみながら散歩する。おじいちゃんは、病の床にあっても、楽しみにしていた県外遠征に出かけることができるように、最期の一瞬まで、二人のためにがんばってくれていたんですね。おじいちゃんは、いまごろどこかで「おお、帰ってきたか。ハルキ、マサキ、楽しかったか?」って聞いてますよ。みんなと一緒に帰ってくることはできなかったけど、今は、二人に一生けん命つくしてくださったおじいちゃんのために、ゆっくりと付き添ってあげてください。

 ハルキやマサキにとって、今回の遠征は、おそらく一生忘れることのできない日になることと思います。ハルキやマサキ以外の5・6年生にとっても、思い出に残る遠征だったと思います。
 遠征で得たすばらしい経験を、忘れないうちに、ぜひとも、自分の力で書きとめてください。わたし自身の思いのいくつかは、明日以降、記していきたいと思います。
 まずは、今回の遠征でお世話になった南粕谷JSCの皆さまに深く感謝申し上げます。また、ご縁をつないでくださった宮田トップストーンの高橋コーチにもお礼申し上げたいと思います。
 終始、子どもたちのために意を尽くしてくれた帯同コーチ・保護者の皆さん、お疲れさまでした。さらに、初めての県外遠征に対してご理解いただき、ご支援くださった保護者の皆さんにもお礼申し上げます。

 みなさん、ほんとうにありがとうございました。

vol.249 平成18年10月22日(日) 県外遠征 

 来週は、いよいよ5・6年生の県外遠征となります。県外遠征は、一昨年、その前と、続けて山梨県へ出かけたこともありましたし、わたしの知らないず〜と昔に、あったようなことを聞いたこともありますが、今回は1泊2日。たっぷりと、県外の仲間と交流することができそうです。

 今回の遠征の目的は4つです。1.「今、何をするべきか判断し、行動する」。2.「相手の気持ちを考えて、行動する」。3.「自分のことは自分でおこなう」。4.「県外チームから学ぶ」。ふだん家庭の中で、おとうさん、おかあさんに判断を任せ、自分の思うがままに行動し、そして、なにかにつけ周りの力を借りてきている小学生にとっては、ちょっと、たいへんな目的なのかもしれません。ですが、サッカーのゲームを思い起こせば、充分、やってみる価値のある目的だともいえます。
 1.「今、何をすべきか判断し、行動する」とは、周りの状況を見て、今はシュートなのか、ドリブルなのか、はたまた、パスなのかを即座に判断し、プレーすることにつながります。状況判断をまちがうと、一気に味方がピンチになります。
 2.「相手の気持ちを考えて、行動する」とは、まさにフェアプレーの原点です。相手チームはもちろんのこと、味方チームの中でも、自分以外の人の気持ちを考えてあげることからサッカーははじまります。スポーツの場合、「人を押しのけてでも・・・」とか「自分さえよければ・・・」といった気持ちがたいせつだと言う方もいますが、それは、ごく特殊な場合でしょう。サッカーはチームプレーです。パス一つ通すにしても、やはり相手の立場にたったパスが効果的なのは言うまでもありません。
 3.「自分のことは自分でおこなう」。これは、小学校高学年くらいでは、じつに当たり前のことです。「小学生ではできないことまで、しなさい」と言っているわけではありません。荷物の準備、片付け、食事や入浴などなど、大人の手を借りるまでもなく、自分でできることは自分でやれるはずです。小学生ですから失敗もするでしょう。でも失敗=リスクをおそれていては成長はありません。自分でできると思うことには積極的にチャレンジしてみてください。
 4.「県外チームから学ぶ」。県外遠征ほんらいの目的の順位は低いですが、たいせつなことです。松本市内のチームを中心に、いつもは、ほとんど長野県内のコーチに教わった仲間たちとサッカーをしていますが、今回は、愛知県内のチームが中心です。Jリーグをはじめ、クラブチームがたくさんある県では、コーチの皆さんの情報量も豊かで、そのぶん、指導内容も変化に富んだものであると思います。そうしたコーチに指導を受けた子どもたちのサッカーは、みんなにとって大いに刺激になるでしょう。ぜひ、積極的に仲間をつくって、サッカーや学校のようすなど、語ってもらいたいものです。

 ところで、今回の遠征でお世話になる
南粕谷ジュニア・サッカー・クラブのことは、『高橋コーチの熱血コラム』に詳しいので、参照してみてください(2004年11月1日、9日 2005年2月18日、20日 2006年2月20日ほか)。
 遠征をまえに、南粕谷JSCの代表、コーチのみなさんと電話やメールでやりとりさせていただきましたが、みなさんとてもフレンドリーな方がたです。わたしたち明善サッカーのために、さまざま気を配ってくださっています。2日間、未知な土地に出かけるのですからお世話をかけるのはやむを得ません。ですが、せっかくのお世話を無駄にすることなく、しっかりと受け止めて、松本へ元気に帰ってきましょう。
 松本に帰ってきたみんなたちが、ほんの一歩でも、半歩でも、勉強したすがたを見せてくれれば、うれしいなと思います。

追記
 当ホームページのアクセスが80,000件を突破しました。ご愛読ありがとうございます。キリ番だった方に、とくに進呈するものはありません。申し訳ありません。
 グリーンカードの提示、掲示板への投稿、ヒラリンあてのご意見・ご質問を含め、今後とも、よろしくお願いします。

vol.248 平成18年10月15日(日) 指導者講習会 

 きょうは、5・6年生の練習を早めに切り上げて、(株)ファンルーツ代表 平野淳さんの指導者講習会に出席してきました。内容は講演と実技に分けられ、午後0時30分から5時まで、4時間半にわたるみっちりとした講習会でした。
 前半の講演では、ゴールデンエイジあるいはプレ・ゴールデンエイジの指導にあたって、どのような点に気を配るべきかという点について、親しみのこもった語り口でお話をされました。また、後半の実技では、ストレッチから最後のSSG(Small Side Game)まで、ひととおりのレッスンをこなしました(ショウジさん、ワダさん、そしてタカヒロ父ちゃんは、額に汗して最後まで必死に取り組んでいました。すみません。私は端で見学していただけですが・・・。)
 平野さんの指導方針やトレーニングの実際については、下の本にも書かれていますので、ご参照ください。

 4時間半の講習で印象的だったのは、参加されたコーチの皆さんはもちろんのこと、指導された平野さんも非常に謙虚な方で、参加したすべての皆さんがオープンマインドでこの講習を楽しんでいたという点です。
 平野さんもご指摘されているように、コーチとは選手である子どもたちとの信頼関係を築
くことが重要です。あいさつなどのTPOを含めて、それぞれの子どもの認知能力や問題解決能力にあわせた指導を心がけていく必要もあります。それにはまず、自らが自分の立つ位置をきちんと認識し、周囲との距離感を見極めていくことが大切なんだろうと思います。その点、今日、会場に集まった皆さんは、常日頃、子どもたちを前にしながら思い悩み、よりよき子どもたちを育んでいこうとお考えになっているすばらしい指導者たちなんだろうな、と感ずることができたことが、大きな収穫だったように思います。
 こうした機会をつくって下さった乾会長さん、志賀副会長さん、吉田指導者部会長さんはじめ、松本市サッカースポーツ少年団連合会の皆さまにお礼申し上げます。

 子どもたちとの関わり方のなかで、「教えすぎない指導をしよう」という注意が喚起されています。手取り足取り教えたり、いちいち言葉で指図するのではなく、「きっかけづくり」や「経験する場」を設け、そのなかで自ら「考え」「判断し」「行動する」たくましい子どもたちを育てるための方法論です。
 さ来週にせまった明善サッカー初の泊付き県外遠征は、まさに、この「きっかけづくり」です。目的は、1.今、何をすべきか判断し、行動すること。2.相手の気持ちを考えて行動すること。3.自分のことは自分でおこなうこと。4.県外チームから学ぶこと。以上の4点です。第1点目は、今回、平野さんの講習会で提起された内容にまったく重なるところがあります。ぜひ、すばらしい遠征にしてほしいと思います。

vol.247 平成18年10月2日(月) 有難し(ありがたし) 

 やっぱりというか、さもありなんというか、昨日、一昨日とお世話になった宮田トップストーンのTコーチさんが、38℃超の熱を出して、2、3日の休養に入ったようです。あの雨の中、グラウンドの真ん中に立って、ハンドマイク片手に最後まで指揮を振る姿は、神々しくさえ見えました。
 しかし、彼とて生身の人間です。あの冷たい秋雨に長時間さらされれば、そりゃあ、まいってしまうのも無理からぬこと。おそらくチャイルドカップのために、ここ数日間は、昼夜をわかたず準備に奔走されていたことと思います。そして二日間、それこそ全力疾走で取り組んでいただきました。帰り際に「なんで、今日のこの時にこんな雨が降るんだろう!また、吠えちゃルゾ!」と語っていたのが印象的でしたが、これまで献身的に企画・運営を進めてきた当事者にとっては、まさに心の底から唸りたくなるほどの恨み節だったと思います。Tコーチさんのお加減はもちろんのこと、一緒にがんばってくれた六年生をはじめ、トップストーンのスタッフの皆さんのお身体が心配です。宮田村一帯で時ならぬ風邪が蔓延しなければいいのですが・・・。

 前回のコラムでもちょっと触れました。だれかに何かをしていただいたら、「ありがとう」という気持ちを伝えてみようということ。よく言われるように「ありがとう」という言葉は「有り難し」という言葉が転じたモノです。つまりほんらいは、「有り得ないこと」「滅多にないこと」「とても貴重で珍しいこと」という指す形容詞というわけです。
 60チーム余を一堂に会して、二日間にわたってサッカー大会を開くというのは、単独チームが主催するイベントとしては「有難し」なんです。その大会を現役の小学生たちがスタッフとしてお手伝いしてくださることもまた「有難し」です。さらにあの雨の中、どのチームも浮き足立つ中で、できるかぎり絞り込んで閉会式をおこなうなど、精一杯取り仕切ってくれたことも「有難し」です。
 まったくトップストーンさんのお陰で、今、まさにサッカーをはじめたばかりの子どもたちが、「一生懸命」や「必死」や、その結果としての「楽しさ」や「悔しさ」を味わうことができました。それもまた「有難し」です。

 でも、じつはトップストーンさんに限りません。サッカーができる子どもたちの周りには、そして子どもたちと一緒にサッカーを楽しむことができる保護者の皆さんやコーチの周りにも、「有難い」できごとはたくさん転がっています。それだけは、どんなことがあっても忘れちゃあいけないと思います。

 熱血コラムを目にして、思わずキーボードを叩いてしまいました。TAKAHASHIさん。お大事に!

 

 

このページは2007年03月21日に更新しました。 [PR]

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