Matsumoto City Meizen Junior Soccer Club since1985 

 

2006年12月のコラム

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vol.261 平成18年12月27日(水) 野洲スタイル 

 12月31日から第85回全国高校サッカー選手権がはじまりますね。前回大会では、気鋭の滋賀県代表野洲高校が常連の鹿児島実業を破り、初優勝をしました。今年も、あのクリエイティブなサッカーが帰ってきます。
 その時期を狙ったかのように、野洲高校の山本先生が表題の本を角川書店から出版しました。すでにお読みになった方もいらっしゃると思います。「世界を見据えた型破りなサッカー育成論」と帯で紹介されているとおり、先生の心意気を存分に感ずることのできる内容でした。

 そもそも先生は、高校サッカーを指導する最終目標に「世界で通用するプレーヤーの育成」を掲げています。この辺が、どうもこれまでの高校サッカーの指導者と大きく違います。そして、教育はサッカーの一部だ、サッカーは教育よりも大きなものだ、と言うに至っては、公立学校の高校教師という枠も飛び越えています。
 こういう考え方の善悪はさておき、目標を達成するために、個人個人の長所を活かし、個のスタイルを確立させる手助けをするという方のもと育てられた選手たちが、昨年、国立を縦横無尽に駆け巡ったということのようです。こうして、文章にすると簡単ですが、個性を見抜いた上でそれを伸ばしてあげるための手ほどきをするためには、試行錯誤の連続なんでしょうね。地域や保護者の理解を積み上げていくことも大切ですし、ベースになるジュニア・ユースの育成にも関心をもって取り組んできたようです。

 高校サッカーの頂点に立ち、しかも、在校生の中からオリンピック代表を輩出しているのですから、サッカーのユース年代育成にかけては、山本先生の指導理念は確かなものだと脱帽せざるを得ません。サッカーのジュニア年代の育成の考え方にも反映させてしかるべきなのでしょう。が、しかしです・・・・。
 これ以上、ひらりんの考えを披瀝しても、「野洲スタイル」をお読みになっていない方がたにとっては、チンプンカンプンでしょうから、ひとまず矛を収めることにします。

 年末年始にかけて行われる今回の選手権では、野洲高校はなかなか厳しいブロックに入っているようです。今大会にはわたしの好きな静岡学園もやってきました。いまや、日本代表以上に魅せてくれるサッカーに、なんだか、今からワクワクしています。

 

vol.260 平成18年12月18日(月) 教育基本法(ちょっと硬いかな?) 

 今年も年末恒例のクリスマス会が開かれました。増加した団員に会場が間に合わず、今回は、団員とコーチ陣それに役員の保護者の皆さんだけのクリスマス会となりました。ご家族そろって楽しむことができなかったのは残念でしたが、お酒が交わらないクリスマス会はとてもよかったと思います。会場の演出も年々凝ったものになり、とても素晴らしい企画でした。誕生日と重なったこともあり、ヒラリンも多くの“いたわり”のお言葉とともに、ロウソクを5本も立てた“豪華な”プレゼントまでいただき、感謝で胸がいっぱいになりました。
 ただ、ひとつ思うのは、子どもたちに対するサービスが華美になっていないでしょうか。確かに、プレゼントをいただくのはとてもうれしいものですが、そのうれしさを感謝の言葉で表現できていない子がいたようにも思います。「ありがとうは!」と言葉を促すよりも、自然に「ありがとうございます」が口をついてでる仕掛けを考えてみたいものです。

 昨今の話題は、教育基本法の改正です。子どもを育てる大人として、わたしたちは「教育」の世界に大きな関心を寄せてはいますが、こと「法律」となるとチンプンカンプンです。今回の改正についても、識者は「愛国心」とか「国家による統制」とかいった言質により、評価したり批判したりしていますが、ほんとうのところ、なにが悪くて、なにが良いのか、判断がつきかねるのが実情ではないでしょうか。それというのも「教育基本法」という法律が、もっぱら「理想」とか「理念」とかを語るもので、ほとんど具体的な施策に踏み込んでいないためかしれません。
 スポーツ少年団に身を置くものとして気になったのは、第三条の「生涯学習の理念」、第十条の「家庭教育」、そして第十三条の「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」でしょうか。「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」(第十条)とか、「学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。」(第十三条)という、いわば当たり前のことを、わざわざ「教育基本法」に明記しなければならない時代状況に思いを馳せると、なんだか、やりきれなさを感じてしまいます。

 昨日の忘年会では、メモリアル杯に帯同できなかった五年生の保護者から、「試合に出られなくても帯同させて欲しかった」との声が寄せられました。こうした率直なご意見は、たいへんうれしく、ありがたく感じます。一方で「どうせ試合にでられないのなら、わざわざ帯同しなくても・・・」と考える保護者もいると思います。そうした意見も、やはりお聞かせ願えれば幸いです。すべてを満足させることはできないかもしれません。しかし、皆さんの意見を出し合いながら、それぞれが納得できる方法をみつけていく努力は惜しんではいけないと思います。
 政府はごていねいにも「教育振興基本計画」を立てて、理想を実現する方法を具体的にしめしてくれるようです(第十七条)。あまり偉そうなことは言えませんが、教育は官僚の作ったペーパーに基づいて行われるのが本筋であるとは思えません。それぞれの地域の実情をみながら、子どもたちの目の輝き、息づかい、肌のぬくもりを通じて、実践していくものだと思います。ひとりひとりの大人が教育に向けた努力を怠ったとき、国に押しつけられ嫌が応にも従わざるを得ないつまらない時代になってしまいます。

vol.259 平成18年12月15日(金) Fantastical Barcelona 

 ロスタイムのループシュートは、スタンディング・オベーションを贈る観客へ向けた、アンコールの一曲といったところでしょうか。3人の黄色いユニホームに囲まれながら、すばやいターンで抜き去り、2人のディフェンスとゴールキーパーの頭上を越して、やさしくゴールをねらったのは、まさしく、あの、ロナウジーニョでした。

 クラブアメリカといえば、メキシコ アステカスタジアム(おそらく世界一の収用能力をもつ)をホームにする名門チーム。しかし、かれらが印象にのこしたプレーといえば、前半開始早々のクラウディオ・ロペスへのスルーパスと、カバニャスが放ったゴール左隅への強烈なシュートくらいのもの。あとは、ほとんどバルサのオフサイドラインにかかり、チャンスらしいチャンスはありませんでした。 一方のバルサは、前半こそ、ややスローテンポで精彩を欠いていましたが、後半の後半はほぼワンサイドゲーム。相手が中米の強豪チームとは思えないほど、もう、ほとんど“ヤバイ”くらい、軽やかなワンタッチパスを決めてくれました。
 バルセロナといえばロナウジーニョ。昨日の日産スタジアムを埋めた62,318人のファンは、ほとんど彼を見たくて雨のそぼ降る日産へ集まったのでしょう。しかし、1点目の起点になり、3点目を演出し、4点目を決めたデコが、このチームの中心であることがよくわかるゲームでもありました。かれは、中盤の後ろにさがってディフェンスにも汗を流していました。それと、きのうのゲームでは24番をつけたイニエスタ、右サイドの快足ジウニー、そしてディフェンスのマルケス(2点目を決めた)やプジョルらも光っていました。

 2002年トヨタ・カップを制したレアル・マドリッドは、サッカー界のドリームチームと言われましたが、今回のバルセロナは、さしずめサッカー界の魔法使い。大味なロングキックなどほとんど不要。鋭いグランダーのパスが、苦もなく狭いスペースをくぐり抜け、味方の足下にピタッ、ピタッと吸い付く。かと思えば、軽やかなフットワークで、相手のスライディングタックルを交わして、ゴールに向かう。ときおりモニターに映し出される選手たちの晴れやかな笑顔。とにかく、サッカーを楽しむ男たちの姿に、こちらまで自然と笑みがこぼれてしまう、そんなサッカーでした。
 昨年もジェラード(リバプール)のボレーシュートを間近で目撃し、クラブワールドチャンピオンカップを堪能したものですが、今年も14,000円を決して高いとは思えない、充実した90分間を(雨に打たれることのない屋根の下で)味わうことができました。
 

 

 

このページは2007年03月21日に更新しました。 [PR]

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